北の大地★北海道とは
アイヌ民族の歴史
北海道の歴史の紐を解くとその昔、約2万年前に遡りシベリアから人類が北海道に渡来したとされます。氷河期が過ぎると本州からも人々が渡来して1万4千年前の数多くの石器や墓石が発掘されました。北海道内で最も古い遺跡は千歳市にある祝海三角山遺跡や嶋木遺跡などが見つかっています。気候が寒い為に稲作に適していないので縄文時代から漁や狩猟をしていたアイヌ民族が独特の文化を形成しました。北海道はその昔、蝦夷地と呼ばれて13世紀頃から江戸時代にかけて先住民のアイヌ民族が定住していました。アイヌとは人間という意味らしく人々は集落単位で生活を営んでいました。住居もチセといい屋根も壁も茅が使用されていました。15世紀頃には交易や争いが頻繁に起こり複数の集落がまとまり17世紀頃には首長なる人物が広い地域を統合しました。狩猟や農耕、漁猟で生計してサケを主食として粟やキビを栽培していました。明治2年には新政府が蝦夷地を北海道と改名して明治7年には屯田兵制度を設置して北海道の開拓に着手したのでしかし明治政府の開拓政策や同化政策により固有の文化を持つアイヌ民族は激減したのでした。
現在の北海道民
寒さが厳しい北海道の開発は明治時代で五近畿七道の由来から蝦夷地から北海道に改称されました。北海道はオホーツクの3海に囲まれた島で中央部には天塩山地、北見山地、石狩山地、日高山脈が広がります。現在では人口500万人を超し面積も都道府県で一番大きく8万㎢を超えて日本国土の2割を占めておりオーストリアとほぼ同じ面積です。気候は全体的に低温で夏が短く冬が長く年平均気温は10℃程度です。日本海側は積雪量が多く太平洋側は比較的温暖で台風はめったに上陸しません。北海道では独自の支庁が存在して14エリアに分かれています。道庁所在地は札幌市の中央区で道内人口3割を占めています。北海道の7割が森林で占めており自然の宝庫と言えるでしょう。北海道の象徴で花はハマナス、鳥はタンチョウ、木はエゾ松となっています。基幹産業では十勝平野での畑作で獲れたジャガイモ。石狩、上川地方を中心とした稲作、釧路台地を中心とした酪農、函館、根室、釧路、オホーツク沿岸を中心とした漁業が盛んです。又、食品工業やパルプ製造なども苫小牧から札幌にかけて盛んです。近年では観光リゾート産業や情報産業分野でも急成長を遂げて経済効果を成しています。