世界★驚きのお風呂
日本人の風呂概念
世界広しと言えども日本人ほどこよなく風呂を愛する民族はそういないと言えるでしょう。風呂に対する概念は日本と海外では大きく違います。世界の風呂の役割は体の汚れや汗を流すと言った極めて単純に衛生面を考慮したものです。相反して日本人は湯船につかりリラックス効果を齎しています。湯船に浸かる事は至福のひと時でもありヒーリング効果もあるのです。湯船に対し文化や習慣の違いで根強く人々の生活に定着しているのです。生活習慣の違いは勿論なこと海外ではシャワーが一般的で個人の家にバスタブが置いてある国はそう多くはないのです。飲み水を貴重とされている国では湯船に浸かることなど最も贅沢なことです。日本は雨が多く降り水も沢山貯蓄できて自然の恩恵を太古から受けています。火山国である日本には数多くの温泉もあり日本人特有の風呂愛文化が根付いています。近年では生活水準が向上して日本式の風呂スタイルも普及し始めました。又、ホットスプリングといった温泉ブームも各地で広がりを見せています。
世界のお風呂事情
世界最古の風呂は紀元前1500年頃に作られたギリシャのクレタ島にあるクノッソス宮殿と言われて水道管による給排水設備が整っていたから驚きですよね。バスの語源は古代ローマ人が大浴場と寝殿をイギリスのバースと言う都市に建設したのが由来とされています。その頃のローマ人も温泉やスパを楽しんだと言われますがその後、宗教上の理由から快楽の禁止や又、伝染病のペストが流行したことが原因で風呂に入らないという非衛生的な時代に入り欧州ではシャワー文化が発祥したのでしょう。フィンランドではサウナ文化という独特な風呂文化があります。サウナストーンと言われる石を熱して水をかけて蒸気で体を温めるという習慣です。ログハウスの一角にサウナルームを保有している家庭も多くあります。隣国ロシアでもバニアというサウナ習慣が根強く残っています。寒いお国柄ならではの習慣でしょうか。イギリスでは節水をする習慣でバスタブに3分の1お湯を貯めて体を洗います。水道代が高いというドイツではトイレと洗面台と簡易的なシャワーがついてありバスタブは殆どありません。ユニークなところでインドでは聖なるガンジス川で沐浴をするヒンズー教の人達が信仰心の表れとして川で洗い流します。風呂に入るというよりは自分自身を清めるという行為でしょうか。