日本の家屋北部と南部では
日本家屋の特徴
日本家屋の歴史は古代の日本人が地面に穴を掘り屋根を付けた簡素な住居が始まりやがて高床式へと木造建築技術が進み瓦の屋根が出来て現在の日本の住居へと変遷していきます。この日本の住宅の特徴は床があり床の上に座地そこで寝る床座の生活様式を特賞としています。弥生時代の平地住居から4世紀に入ると竪穴住居から高床住居が定着します。柱と梁で支える木造建築も進んで平安時代には寝殿造から書院造へと変遷していきます。奈良時代に現れた畳は現在でいうゴザの役割で権力者の証でもありました。平安時代に入ると貴族の家として寝殿造りに板の間に敷いて座布団や寝具に移り変わりました。
北海道と沖縄住居の特徴
北海道と九州沖縄地方の家屋の違いはやはり気候の違いが大きく影響してきます。北海道は年間を通して長期的な冬季と膨大に降り積もる降雪があるので木造建築ではすぐに倒壊してしまいます。明治時代に入ると北海道開拓が始まり住宅建築の歴史の変遷期を迎える事になりました。従来の工法は原住民であるアイヌ民族によるチセという建築物が主流でした。丸太柱に屋根が寄り棟による急こう配に取り付けられているものでした。家の藁葺きの素材は葦や笹、茅といった木材が使用されていました。マイナス40℃の零下の豪雪にも耐えて住宅内部は意外にも過ごし易い環境下であったようです。北海道開拓全盛期に試行錯誤の建築構造が移住民により新しい集落を築き伝統文化が生まれたのです。その当時洋風建築も本格的に入り札幌や函館のエリア中心に開拓本庁舎では質の高い銅板葺きという斬新な建物もあり一般家庭では板葺き屋根が使用されました。一方、沖縄地方は年間を通して暖かくさほど気温差がないことから快適に過ごし易い住環境ですが夏の時期は台風が多いことが難点です。沖縄では琉球王朝時代の歴史深い建物もあり国定重要文化財にもなっています。昔ながらの一般的な工法として台風の被害を最小限にするために軒は低めに高さは軒さと同じくらいに石垣や生垣の囲いがあります。台風発生時の防風にもなり熱い夏の時期を快適に暮らす効果があるようです。その一方では近年、白塗りの四角い家のRC構造のコンクリート造りや鉄骨造の建築が沖縄地方でよく見かけられます。ただ従来の沖縄古民家がなくなるのを防ぐ為に改装して外壁のみをコンクリートで補強する工法が見られる様になりました。